トイレを快適な空間にリフォームしたいけれど、費用や工事にかかる期間を考えるとなかなか依頼しづらい場所です。そこでおすすめしたいのが、壁紙の張り替えです。消臭できるものや汚れにくいものなど様々な壁紙があり、新しくするだけでトイレが快適な空間に生まれ変わります。そこで、ぜひ知っておきたい壁紙の選び方について詳しくご紹介します。
トイレの壁紙を選ぶ
多種多様なトイレの壁紙の中から、まずは目的に合った壁紙を選びましょう。
以下に目的別におすすめの壁紙をご紹介します。
どんなイメージにしたい?
今のトイレからどんなトイレにしたいのか、イメージを決めましょう。トイレの本体の色に合わせて壁紙を選ぶ人が多いのですが、そうすると白やベージュといった無難な色になってしまい、ぼんやりとした空間になりがちです。また派手な柄物を選ぶと落ち着かない空間になってしまうこともあります。「明るくしたい」「落ち着ける空間にしたい」といったイメージから壁紙を選ぶのがおすすめです。
部屋を広く見せる壁紙
トイレは限られた空間ですが、壁紙で広く見せることもできます。おすすめは白など淡い色の壁紙です。淡い色は光を反射してくれるため空間が広く感じられます。アクセントで一面だけ別の色にする場合でも、パステルカラーなど薄い色を使うようにしましょう。その他、縦ボーダーの壁紙で天井を高く、横ボーダーの壁紙で奥行きがあるように見せる視覚効果があります。
清潔感を感じる柄
無地の壁紙だと物足りないと感じるなら、柄のある壁紙を選ぶのもおすすめです。この場合、小さな柄なら目にも優しく清潔感のある空間になります。大きな花柄を取り入れたい場合は、トイレ本体の背中側の一面だけにするか、パステルカラーの柄にすると落ち着いた空間になります。
トイレの壁紙をリフォーム
実際にトイレの壁紙をリフォームする際、気になる費用や工期について詳しく見ていきましょう。
費用について
壁紙リフォームは、使用するクロス本体の費用で変わります。トイレは3畳以下の広さが一般的です。3畳のトイレの場合、壁の面積は20平方メートルほどですが、1畳から3畳で使われるクロスの面積の差はほぼ変わらないので、費用はさほど上下しません。一般的なクロスだと1平方メートルで単価1,000円程度、特殊なクロスや単価の高いクロスを使用した場合には単価が2,000円程度になります。施工費も含めたトータルの費用は5万円以下、平均して3万円から4万円程度が相場です。
工期は何日?
壁紙だけのリフォームの場合、工期は1日~2日で済むことがほとんどです。元の壁紙をはがした後に、水のしみやカビが見つかった場合には、状況にもよりますが追加工事が必要になることもあります。また使用したクロスや壁材によっては、仕上げや乾燥の都合でもう少し時間がかかることもあります。
トイレの壁紙の機能
最近では壁紙に特殊加工がされたものが増えてきています。色や柄だけでなく、独自の機能を持つ壁紙でトイレのリフォームを考えてみるのもおすすめです。
消臭機能
クロスの表面に消臭剤が加工されている機能クロスです。臭いを吸着し、分解するもの、また臭いの原因となる雑菌を繁殖させないなどメーカーによって機能に違いがあります。これらの機能は永久的なものではなく、環境にもよりますが5年から10年程度有効とされています。
汚れ防止機能
汚れが付きにくい、また付着しても簡単に拭き取ることができるクロスです。トイレでは目に見えない尿の飛び散りがあり、汚れや臭いの原因になると考えられています。クロスの表面を加工することで、汚れが付きにくくなっており、汚れたとしても水や洗剤で掃除が簡単にできるメリットがあります。
吸放湿機能
壁紙自体に湿気を調整する機能が付いているクロスです。トイレは水があることに加え、狭い空間なので湿度が高くなりがちです。そのため結露やカビが発生しやすくなっています。クロス自体が湿度をコントロールするため、特に対策をしなくてもトイレ内の湿度に合わせて湿気を吸い乾燥時には溜めている水分を放出してくれます。