長く住んでいる家で、見た目が大きく劣化するのが壁紙です。壁紙は汚れだけでなく臭いや湿気も吸着するため、傷みやめくれなどが目立ってきたら交換が必要です。張り替えの面積が大きいだけに、印象もがらりと変わってしまう壁紙の交換で、費用の相場や注意したいことを詳しくご紹介します。
壁紙(クロス)のリフォーム張り替え費用
壁紙のリフォームの際、気になるのがかかる費用です。リフォームでは新しい壁紙(クロス)の代金に加え、工事費用やはがした壁紙の処分費用もかかります。そこで業者に依頼する際に参考にしたい張り替え費用の相場を見ていきましょう
費用相場
壁紙のリフォーム費用は、6畳一間(45平米)の場合45,000円から50,000円程度です。一般的なクロスの場合、壁紙代が1平米1,000円~1,500円ですが、安価な量産クロスであれば800円程度のものもあります。また壁紙を張り替える際に家具の移動を依頼した場合には、家具1点ごとに作業料金がかかります。
気を付けたいポイント
壁紙の交換リフォームで気を付けたいのは、クロスの単価です。単位によって価格は変わってしまいますので、見積もりを見る場合には以下のことに注意しましょう。
・帖は床面積なので実際の壁の面積は天井の高さで変わる
・天井の壁紙を一緒に交換するかどうかで価格が変わる
・単位で「平米」とあれば1平米あたりの価格
・単位で「メートル」とある場合、幅に注意する
壁紙は一般的に幅が90センチのものがほとんどですが、外国製の壁紙だと幅が短いことがあります。メートル単位だと平米の場合より費用は高くなりますので、単位には特に注意しましょう。
壁紙(クロス)選びのポイント
新しく壁紙を選ぶ場合、デザインや見た目から選んでしまいがちです。壁紙は種類によって様々な機能がありますので、選ぶ際には以下のことに注意して選ぶようにしましょう。
場所に適した機能性があるか
クロスによっては独自の機能を持ったものがあります。場所ごとにおすすめのクロスの機能を見ていきましょう。
・抗菌・消臭機能のあるクロス
菌の繁殖を防ぐフィルムがラミネートされているクロスや、消臭剤が配合されているクロス、臭いを分解する機能のあるクロスがあります。これらはトイレや玄関におすすめです。
・表面強化機能のあるクロス
傷に強いフィルムが表面に使われているクロスです。ペットを飼っている場合や家具を移動することの多い部屋におすすめです。
・汚れ防止・防水防カビ機能のあるクロス
表面に加工がしてあり、汚れが落ちやすいクロスです。抗菌や消臭、表面強化もプラスされているものが多く、トイレや玄関の他、子供部屋にもおすすめです。水廻りのクロスは防水や防カビの機能があると便利です。
・抗アレルゲン機能のあるクロス
アレルギーの原因となる物質を吸着する機能のあるクロスです。玄関に使うのもおすすめですが、アレルギー体質の人の部屋に使うのもおすすめです。
インテリアになじむデザインか
クロスは面積が大きいだけに、デザインによって大きく印象が変わります。部屋ごとにおすすめのクロスを見ていきましょう。
・リビング
リビングには様々な家具や物が集まるため、シンプルなデザイン、白やベージュなど明るい色がおすすめです。
・寝室
安眠におすすめの色は青、またアースカラーです。柄は派手なものより、間接照明などで陰影が際立つものだと落ち着きます。
・玄関や廊下
部屋をつなぐ空間なので、ホワイト系がおすすめです。また天井に明るい色を使うことで高く見せる効果があります。
・子供部屋
子供部屋には子供の好みにあわせて柄物もいいのですが、好みが変わってしまうことも多いので、シンプルな色や柄の方が飽きることも少なくおすすめです。
・和室
和室に合う砂壁調のクロスもおすすめですが、他の部屋にあわせて色を揃えたり、和紙のような柄のクロスを取り入れたりしてもいいでしょう。
壁紙リフォームに失敗しないために
面積が広いことに加え、サンプルが小さいことから壁紙をせっかくリフォームしても部屋に合わないといったことも起こりがちです。そこで、失敗をしないために事前にしておきたいことを見ていきましょう。
ショールームなどでチェックする
ショールームで使われているクロスを参考にするのもおすすめです。サンプルで見るよりも、実際に張られているクロスを見る方がイメージしやすくなります。
アクセントとなる壁紙は慎重に選ぶ
柄物や白以外の色物を壁紙に使う場合、好みだけで選ぶと失敗する可能性があります。張る場所も考え、本当に合う柄かどうか慎重に選びましょう。
依頼する業者の評判をチェックする
クロスは手掛ける業者によって出来上がりが大きく変わります。依頼する業者を選ぶ場合には、口コミはもちろん、業者のホームページの実例などもチェックしておくようにしましょう。