「今使っているキッチンが使いづらい」「設置から10年が過ぎて汚れが気になってきた」「家族構成が変わったので使い勝手を良くしたい」といったことからキッチンのリフォームを考えはじめた時に気になるのが、費用とリフォーム会社選びです。キッチンリフォームを成功させるために、ぜひ事前に知っておきたい失敗例とかかる費用の相場について詳しくご紹介します。
【5選】キッチンリフォームで失敗しやすいこと
「使い勝手を良くするためにリフォームをしたのに、実際に使ってみたら失敗だった」と失敗しないためにすべき対策について詳しく見ていきましょう。
1.作業スペースが狭い
コンロの数やシンクの広さにこだわってしまい、「作業をするスペースが狭くなってしまった」という失敗はよくある例です。また、電子レンジや炊飯器などのコンセントが必要な家電の置き場を考えていなかったせいで、作業スペースが飛び飛びになって使いづらいこともあります。
リフォームの前に、以下のことをチェックしておきましょう。
・作業スペースを確保してからシンクやコンロのサイズを決める
・家電の置き場やキッチン内の動線を考えて作業スペースを確保する
作業用のスペースはキッチンに立つ人数でも変わってきますが、「1人あたり30~45cm幅」が必要です。
2.収納が足りない
キッチンのリフォームをしたら、「以前は収納できていた道具の置き場所がなくなってしまった」、というのもよくある失敗の一つです。特に引き出し式のシステムキッチンの場合、オープン収納タイプと違って高さがないため注意が必要です。
解決方法として、以下のことも考えておきましょう。
・思い切ってキッチン道具や食器を減らす
・収納スペースを確保する
・システムキッチンの種類を変えることを検討する
3.いらない機能を付けてしまった
「『せっかくキッチンを新しくするのだから』、と便利な機能だと思って設置した食洗機やオーブンを全く使わない」、というのもよくある失敗例です。また、思いの外小さいサイズの食洗機で使い勝手が悪くて使わないケースもあります。食洗機を設置したい場合、以下のこともチェックしましょう。
・必要かどうかを考える(家族3人以上ならあると便利)
・洗いたい物(鍋や調理器具)に対応しているかどうかを確認する
4.キッチンの高さが合わず使いにくい
キッチンは使う人の身長にあわせて高さ調整が可能ですが、調整しないでスタンダードなタイプを購入した場合は使いづらくなってしまいます。各個人に適した高さの計算法ですが、「作業しやすい高さ(cm)=身長÷2+5」になります。
たとえば身長が170cmの人であれば適正な高さが90cm、150cmの人ならば80cmと大きく変わりますので、事前に確認しましょう。
5.デザインばかり気にして費用が高くなった
システムキッチンを選ぶ際、多機能やおしゃれなデザインにこだわりすぎると費用が高くなり、予算オーバーしてしまいがちです。逆に「キッチンにお金をあまりかけられないから」と安いキッチンを選んでしまい、「使い勝手が変わらない」「むしろ悪くなった」と結果的に失敗してしまうこともあります。
システムキッチン選びで失敗しないためにも、次にご紹介する費用相場を参考にしながら検討してみてくださいね。
キッチンリフォームの費用相場
キッチンのリフォームには、どれくらいの費用が必要なのでしょうか。ここでは、リフォームにかかる費用の相場を詳しくご紹介します。
費用は【約50万円~200万円】と幅広い
キッチンのリフォームは、設置するキッチンの種類とグレードによってかかる費用には幅があります。分かりやすく表にまとめてみましたので、ご覧ください。
【キッチンの種類とグレード別費用相場】
シンプル | スタンダード | ハイグレード | |
I型 | 45万~70万円 | 50万円~90万円 | 60万円~120万円 |
L型 | 62万円~80万円 | 70万円~100万円 | 80万円~130万円 |
対面 | 65万円~100万円 | 75万円~120万円 | 90万円~160万円 |
アイランド | 120万円~180万円 | 200万円~ |
システムキッチンのグレードは、システムキッチン会社によって内容が異なります。主なグレードの違いには、シンクの素材やコンロの数、作業台、扉の素材、水栓の形などが挙げられます。なお、キッチンの種類は以下のように分けられます。
・I型:壁に設置するタイプでコンパクトなため、どんな住宅にも合う
・L型:コンロやシンク、作業スペースがL字に並び、動線がスムーズになって使いやすい
・対面:コンロとシンクを2列に分けるタイプや、I型キッチンを使って対面で作業できるように設置したタイプがある
・アイランド:独立しており囲んで作業ができるタイプ
キッチン本体以外にも費用がかかる
キッチンのリフォームの際、本体の交換以外にも費用がかかることを念頭に入れておく必要があります。リフォーム工事の前後に、「床や天井のクロスが汚れているから交換したい」と工事希望の追加項目が出ることも少なくありません。
他に水漏れがあれば床材のすべての交換が必要になることもあるため、追加費用がどれくらいかかる可能性があるのかを事前に確認しておくようにしましょう。
費用を安くするなら”優先順位”を明確に
事前にリフォームの予算を決めておくことと、リフォームしたい項目の優先順位を明確にしておくことが失敗しないためのコツです。
キッチンに立つメインの人の要望をまとめ、リフォームで解決ができる内容かどうか、妥協すべき点はどこなのかなどをリフォーム専門業者にアドバイスしてもらうのがおすすめです。
リフォームでもっと豊かな暮らしを
人によっては一日の大半を過ごすことが多いキッチンの使い勝手を良くすることで、快適に過ごすことができます。
「キッチンが使いづらい」「設備が古い」といった悩みがあるのなら、まずはリフォームを考えてみましょう。
くらいす住建では気軽なご相談から見積もりまで無料で対応していますので、ぜひ一度お問い合わせください。