洗濯物を干すスペースや、ペットの遊び場や家族の憩いの場としてベランダやバルコニーを作ったものの、有効活用できていない、またスペースが思ったより狭いなどのお悩みの方におすすめしたいのがリフォームです。老朽化していると問題も多いため、修繕が必要なこともあります。そんな場合にどういったリフォームができるのか、また気になる費用についても詳しくご紹介します。
【リフォーム前に】ベランダやバルコニーに多いお悩み
新築の際に、バルコニーやベランダを設置するのが当たり前といわれていたものの、実際に使ってみて分かることも多くあります。そこでベランダやバルコニーならではの悩みを見ていきましょう。
・物置になっている
ゴミの一時置き場や家の中にしまうことができないアウトドア用品の置き場になっている
・狭くて有効活用ができない
洗濯物を干すつもりだったのにスペースがない、狭くて雨が吹き込む
・腐食やさびなどの劣化がある
手すりなど風雨にさらされる部分は経年劣化で傷みがち
・汚れがひどい、雨がよく残っている
見た目だけでは分からない部分が劣化している、雨樋が破損している可能性
今のベランダやバルコニーが使いづらいと感じている、また家を建ててから時間が経っている場合などは、点検や補修も考えた上でリフォームし、活用できるスペースにすることを考えてみましょう。
「使い勝手」「動線」をよく考えよう
ベランダやバルコニーのリフォームを考える際、一番大切なのは自分や家族にとって使いやすいスペースにするということです。リフォームを考える場合には、「どういった使い方をしたいか」という目的を考えた上で、使い勝手や使う際の動線を以下のように考えていきましょう。
・洗濯物を干すスペースにしたい
洗濯物を干すにはどれぐらいのスペースが必要か、洗濯場からベランダまでスムーズに移動が可能かどうか、動線を考える必要があります。
・家族でくつろげるスペースにしたい
リビングの一部のようなスペースにしたい場合は、段差をなくす必要があります。
・趣味が楽しめるスペースにしたい
道具の置き場を考える場合、床の強度を考慮する必要があります。また換気が必要な場合は、ベランダの壁を壊してアルミの柵に変える工事も必要になるかもしれません。
・ペットの遊び場にしたい
水を使う場合は床を防水加工する必要があります。また水道を分岐しなければならないため、ベランダの位置によっては難しいこともあります。
ベランダの使い方によっては、将来のことも考え、2階よりも1階にバルコニーを設置した方が使い勝手がいいこともあります。自分だけでなく家族が使いやすい・手伝いやすいスペースになるかどうかもよく考えましょう。
ベランダ・バルコニーリフォームの費用相場
ベランダやバルコニーの悩みを解決し、家族みんなが使いやすいスペースにするために、どういったリフォームをしたいのかが決まったら、それが実現可能かどうか、かかる費用の相場も参考に考えてみましょう。
例1.防水加工・塗装・補修
ベランダやバルコニーは、経年劣化で目に見えない部分が破損していることもあるため、リフォームの前に点検や補修が必要です。排水の詰まりや雨漏りが起きている場合、補修工事等で10万円~20万円程度かかります。またベランダやバルコニーの防水リフォームをする場合、防水工事の種類によって費用が変わります。
・ウレタン防水
ウレタン塗料を塗る防水加工で比較的安価です。広さにもよりますが7万円ぐらいから20万円程度の費用がかかります。10年ほど耐久年数がありますが、5年ごとにトップコートの再塗装が必要です。
・FRP防水
不飽和ポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜ、これにガラス繊維などの補強材を組み合わせたのがFRP防水です。継ぎ目がないのが特徴で、高い防水性能を誇ります。丈夫で軽く、乾きが早いので施工が1日で済む点でもメリットのある加工です。費用は10万円から20万円程度で、5年ごとにトップコートの再塗装が必要です。
・シート防水
ゴムや塩ビのシートを貼り付ける工法で、平らなベランダ向きです。7万円から9万円程度で防水加工の中では安価ですが、シートを交換する際には追加で撤去費用がかかります。
例2.サンルーム設置
サンルームを設置することで、雨を気にせず洗濯物を干すスペースを作ったり、家族がくつろげるスペースを作ったりすることが可能です。タイプ別に費用を見ていきましょう。
・床が付いているタイプ
部屋の延長として設置するタイプです。独立した部屋にするタイプと、コンクリートやタイルを設置して土足で使用するタイプがあります。費用相場は50万円から80万円ですが、コンクリートの土台を新しく設置する場合は追加費用がかかります。
・ベランダにサンルームを設置するタイプ
ベランダに土台がある分、サンルームにする費用は50万円から80万円程度ですが、新たに設置する場合には補強工事なども必要になるため、80万円から120万円以上かかることもあります。また場所によっては強度の関係でサンルームが設置できないこともあります。
例3.バルコニーの拡張・部屋に改築
バルコニーの床面積を広げる場合には、補強のため増築部分に柱を追加する工事が必要で、費用は50万円から100万円程度かかります。家の壁の強度が必要となるため、拡張が難しいこともあります。
またバルコニーを使わないため、部屋にしたい場合は壁や屋根の工事に加え、内装工事も必要となるため50万円から150万円程度かかります。床面積が増えるため、容積率の上限を超える場合にはリフォームできないので注意が必要です。
お悩みに合わせて最適なプランをご提案します
ベランダが活用できない、サンルームを設置して日当たりのいいスペースを作りたいなど、ベランダやバルコニーでお悩みがあれば、まずは弊社にご相談ください。お悩み解決のための最適なプランを作成、ご提案いたします。
ベランダやバルコニーのリフォームには、申請が必要なものや税金に影響が出るものもあります。まずは現状とご希望をお聞かせください。
お見積もりは無料ですので、どんな小さなお悩みでもぜひお問い合わせください。