この記事では、お風呂の排水管を徹底的に掃除する方法から、臭いや詰まりを防ぐための対策まで、具体的な方法を紹介します。これを読めば、あなたのお風呂も、快適で清潔な空間に生まれ変わります。
お風呂の排水管・排水口のつくりをおさらい
お風呂の排水管・排水口はさまざまなパーツから構成されています。どのパーツもお風呂でのゴミや汚れを絡め取れるようにつくられています。主なパーツは以下のとおりです。
パーツ | 役割 |
目皿 | 排水口に流れていく髪の毛やゴミなどを絡めとる役割。
古いタイプの排水口に多い。 |
受け皿 | 目皿が取りこぼした髪の毛・ゴミを絡めとる役割。
現在はフタの下にヘアキャッチャーがあることが多い。 |
排水トラップ | 受け皿の下にあり、水を排水口から排水管へ流す役割。 |
封水筒 | 受け皿の下にあり、水を排水管へ流す役割。 |
現在多くの排水口で使われているヘアキャッチャー+封水筒は、ゴミなどを簡単に絡め取ってくれるため、掃除がしやすくなっています。しかし網目が大きく、すぐに汚れが目立ったり詰まったりするところが難点です。
お風呂の水が流れなくなる原因3選
お風呂の水が流れなくなってしまうのは、以下の3つが原因です。
1.髪の毛の詰まり
髪の毛は、お風呂の汚れ・詰まりのなかでも比較的目立ちやすい原因です。人の髪の毛は1日で50本〜100本ほど抜けると言われており、お風呂でも髪を洗う際に数十本が抜け落ちています。抜けた髪の毛を放置しておくと、他の汚れや水と混ざり合いぬめりや悪臭の原因となります。無理に水で流そうとすると排水管の奥のほうで詰まる恐れがあるため、こまめに取り除くようにしましょう。
2.皮脂汚れや石鹸カス
人間の皮脂や体を洗う石鹸のカスなどは、ぬめりの原因です。皮脂汚れを放置すると、色がピンクに変色し、見た目も非常に不快です。石鹸カスは皮脂汚れと混ざり合い、ぬめりが発生します。石鹸のため水に溶けますが、無理に溶かそうとすると排水管や排水口周辺に水垢が付着して、掃除の手間がかかる可能性もあります。
3.カビ・ぬめりの放置
浴室は湿気が多く、温度も高くなりがちな場所です。そのため、カビが繁殖しやすくなります。放置すると排水管・排水口にこびりつき、取れにくくなってしまいます。ぬめりも放置すると次第に黒く、カビになってしまうため、カビになる前に取り除く、もしくは漂白剤で除去するようにしましょう。
お風呂の排水管の髪の毛詰まりを解消する掃除方法
お風呂の排水管の髪の毛詰まりを解消する方法は手作業でとる、もしくはクリーナー洗剤を使う、のどちらかです。
ティッシュなどで絡め取る
排水口の受け皿を取り出し、ティッシュなどで直接絡まっている髪の毛を取り除きます。髪の毛自体は比較的目立ちやすいため、すぐに取り除けます。一緒に受け皿の汚れも軽く拭き取っておくとよいでしょう。ただし、ティッシュだけでは汚れを完全に解消できないため、次の方法も併せて行うとより良いです。
パイプクリーナーを使った掃除方法|手順と注意点
パイプクリーナーは、液体、ジェル、粉末など様々なタイプがあります。用途や排水管の状態に合わせて適切なタイプを選びましょう。
手順:
- 換気を十分に行う。
- ゴム手袋とマスクを着用する。
- 排水口のゴミを取り除く。
- パイプクリーナーを規定量、排水口に流し込む。
- 製品に記載された適切な時間(例:30分)放置する。
- 大量の水で洗い流す。
注意点:
- 他の洗剤と混ぜない。
- 換気を十分に行う。
- ゴム手袋とマスクを着用する。
- 放置時間を守る。
- 使用後は手を洗う。
排水管掃除の頻度|最適なタイミングを知ろう
排水管掃除は、汚れの溜まり具合によって頻度を変える必要があります。
- 毎日: 髪の毛の絡め取り
- 週1~2回: 受け皿、ヘアキャッチャーの清掃
- 月1回: パイプクリーナーの使用
- 半年に1回: 排水口のパーツ分解清掃
- 1年に1回: 専門業者による高圧洗浄
掃除頻度は、家族構成、お風呂の使用頻度、髪の毛の長さ、排水管の材質などによって調整する必要があります。
お風呂の排水管の皮脂汚れや石鹸カスを解消する掃除方法
皮脂汚れや石鹸カスの汚れを解消するには、洗剤の利用がおすすめです。おすすめの方法は以下の2つです。
1.浴室用の中性洗剤で洗う
皮脂汚れは弱酸性のため、アルカリ性洗剤と相性がよいです。一方で、石鹸カスはアルカリ性であり、酸性の洗剤を使うと汚れがよく落ちます。ただし、どちらもしっかり落とすには、中性洗剤が効果的です。
排水口の各パーツを取り外し、中性洗剤をつけて掃除しましょう。使い古しの歯ブラシや綿棒など、細かな所を掃除できる道具を使うときれいに掃除できます。
汚れを落としたら各パーツをすすぎ、元に戻しましょう。すすぎ残しは新たな汚れの元となるため、しっかりと洗い流してください。
2.重曹とクエン酸で洗う
中性洗剤がない場合は、重曹とクエン酸を使いましょう。酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹を混ぜれば、中性洗剤と同じ役割が期待できます。重曹・クエン酸・ぬるま湯の順に振りかけて1時間程度放置するだけで汚れを落とせるため、余計な手間もかかりません。事前にブラシやスポンジなどである程度汚れをとってから行うと、より効果的です。ただし、大理石素材や鉄製素材など床の素材によっては変色・サビの原因になるため、注意しましょう。
お風呂の排水管の臭いや詰まりを解消する掃除方法
お風呂の排水管の臭いや詰まりは、不快なうえ簡易的な掃除では取れないため非常に厄介です。
1.パイプクリーナーで汚れを溶かす
パイプクリーナーは髪の毛を溶かす・汚れを除去するだけでなく、詰まりにも効果的です。詰まりは頑固なため手で掃除するのはなかなか難しいですが、パイプクリーナーを流しこめば簡単に解消できます。髪の毛を溶かすときと同じように、排水管にパイプクリーナーを流し込み30分程度放置した後に水で洗い流しましょう。30分以上時間が経つと、解消した詰まりが再度固まってしまうため、放置時間には注意してください。
2.ラバーカップを使う
排水管が完全に詰まってしまった場合は、パイプクリーナーを使っても効果がありません。代わりに、トイレの詰まりを解消するためのラバーカップで詰まりを解消しましょう。しっかりと圧力をかけ、一気に引き抜くのがポイントです。
ただし、ラバーカップでの詰まりの解消は日常的に使う方法ではないため、パイプクリーナーをしても詰まりが一切取れない場合に使ってください。また、無理な引き上げは排水管を損傷する場合があるため禁物です。
お風呂の排水管掃除は、重大な汚れや詰まりが発生しないように日頃から行うのが重要です。
3.ごみ取りシートを使う
臭いの元にもなる汚れや詰まりを防ぐには、排水管や排水口をこまめに手入れして、汚れや詰まりを発生させないのが大切です。受け皿にごみ取りシートを設置するのは、汚れや詰まりの予防として非常に効果的です。髪の毛を絡め取るヘアキャッチャーも併せて使うとよいでしょう。
ごみ取りシートを設置すれば、受け皿をすり抜けてしまうような小さなゴミや髪の毛などもしっかりと絡め取れます。汚れの付着も防げるため、日常の掃除も楽に行えます。
4.詰まる前にパイプクリーナーで汚れを落とす
パイプクリーナーは汚れ・詰まりを簡単に解消できる道具ですが、日頃の汚れ・詰まりの防止にも利用可能です。臭い取りとしても活用可能なため、日常的に利用すれば排水管を清潔に保てます。パイプクリーナーを汚れ・詰まりの予防で使う場合は、詰まりを除去するときよりも1回の使用量が少なくなります。きれいな状態を維持できるように、月1回程度の定期的な使用がおすすめです。
プロに頼むメリット|業者選びのポイント
排水管掃除を業者に依頼するメリットは、以下の通りです。
- 専門的な機材による徹底的な洗浄: プロは、高圧洗浄機など、家庭では手に入らない専門的な機材を使って、排水管の奥深くまで洗浄することができます。
- 排水管の構造に関する専門知識によるアドバイス: 排水管の構造や材質に関する専門知識を持っているため、適切な掃除方法やメンテナンス方法をアドバイスしてもらうことができます。
- 自分では落としきれない汚れの除去: 頑固な汚れや詰まりは、専門業者に依頼することで、効率的に除去することができます。
- 悪臭の根本的な解決: 排水管の悪臭の原因を突き止め、根本的な解決策を提案してくれます。
業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしましょう。
- 実績と評判を確認する: 過去の施工実績や口コミを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
- 料金体系が明確であるかを確認する: 作業内容や料金体系が明確に表示されている業者を選びましょう。
- 追加料金の有無を確認する: 作業中に追加料金が発生しないか、事前に確認しましょう。
- 保証やアフターサービスがあるかを確認する: 万が一、問題が発生した場合に備え、保証やアフターサービスがある業者を選びましょう。
- 複数の業者から見積もりを取り、比較検討する: 複数の業者から見積もりを取り、内容や価格を比較検討しましょう。
お風呂の排水管掃除をしても臭い・汚れ・詰まりが取れない場合は?
お風呂の排水管をどれだけ掃除しても汚れがこびりついていて取れない場合や、詰まりが解消されない場合は、排水管洗浄を業者に依頼してみましょう。業者に依頼すれば排水管に加えて排水枡も洗浄してくれるため、汚れや詰まりを根本から解消し、快適にお風呂を使えます。
料金は業者ごとに異なります。サービス内容やオプション料金の有無などを総合的に判断し、自分が納得できる業者を選びましょう。
弊社では、排水管洗浄を25,000円で承っています。
追加料金・見積料・出張料などはかかりません。他社と比べても安価で必要以上の支出は発生しませんのでご安心ください。
会社 | 料金 | 備考 |
A社 | 38,700円 | |
B社 | 30,250円 | |
C社 | 22,000円 | ※マス追加ごとに追加料金有 |
くらいす住建 | 25,000円 |
加えて、Webから申し込めば最大で68%OFFとなり、非常にお得な料金で排水管洗浄ができます。汚れや詰まりが解消されずに困っている方はぜひ弊社にご相談ください!
まとめ
排水管の掃除方法や日頃の対策について紹介しました。お風呂の嫌な臭い・汚れ・詰まりにはさまざまな原因があります。原因を突き止め適切な対処をすれば、お風呂をきれいに使えます。日頃からのこまめな掃除を心がけましょう。自力では手の施しようがなくなった場合は、業者に排水管洗浄を依頼するのも一つの手です。弊社でも排水管洗浄サービスを受け付けていますので、汚れが気になる方はお気軽にご相談ください。
Q&A
Q:お風呂の排水管の臭い・汚れ・詰まりの原因は?
A:3つが原因です。1 髪の毛の詰まり、2 皮脂汚れ・石鹸カス、3 カビ・ぬめりの放置
Q:お風呂の排水管の臭い・汚れ・詰まりの掃除方法は?
A:髪の毛や詰まりの掃除はパイプクリーナー、皮脂汚れなどのぬめりは中性洗剤を使いましょう。
Q:日頃できるお風呂の排水管の臭い・汚れ・詰まりの防止対策は?
A:以下の3つの方法を試してみましょう。
1 ごみ取りシートを使う
2 ヘアキャッチャーを使う
3 詰まる前にパイプクリーナーで汚れを落とす