二重窓(内窓)は効果がない?と思っている方必見。断熱・防音・防犯への効果、設置費用の相場、補助金活用術までわかりやすく解説!マンション設置可否や注意点もまとめました。
内窓・二重窓とは?窓リフォームで断熱・防音・防犯性もアップ!
気になる結露や防音対策で、手軽にリフォームできる方法が内窓の設置です。 工事は半日〜1日程度で完了するケースが多く、生活への影響も最小限に抑えられます。
ただ、内窓と聞いてもイメージがわかない、どれぐらい費用がかかるのか気になるという方もいらっしゃるかもしれません。 そこで本記事では、内窓とはどんなものなのか、設置のメリットやデメリット、費用の相場について詳しくご紹介します。
内窓とは?
内窓とは、今ある窓の内側にもうひとつ窓を設置することです。 二重窓や二重サッシとも呼ばれています。
内窓の設置には、冬の寒さや夏の暑さを軽減する断熱性向上など、さまざまなメリットがあります。 ここではメリットに加え、設置のデメリットについても見ていきましょう。
内窓のメリット
内窓のメリットは、比較的費用を抑えて設置できる点です。 冬の寒さや夏の暑さを軽減するためのリフォームには、外壁や内壁を改修する方法もありますが、これらは家全体の工事となるため費用が大きくなりがちです。
その点、内窓は工事が数時間〜半日程度で完了し、手軽にリフォームできるのが魅力です。 さらに、窓が二重になることで防音対策や防犯対策にも大きな効果を発揮します。
例えば防音効果については、外部からの騒音(自動車の音や通行音など)を50%以上低減できるケースもあります。 また、断熱効果により、エアコンの効きが良くなり、年間の冷暖房費が10〜20%節約できることも期待できます。
内窓のデメリット
一方で内窓には、窓が二つになることによって開閉や掃除の手間が増えるというデメリットもあります。
換気をする際にも、外窓と内窓の二重に開閉する必要があるため、面倒と感じる人もいます。 また、窓ガラスの枚数が増えるため、掃除の手間が以前より若干増える点も認識しておきましょう。
【注意】複層ガラス(ペアガラス)とは別物
内窓は二重サッシとも呼ばれるため、複層ガラス(ペアガラス)と混同されがちですが、まったくの別物です。
- 複層ガラス:ガラスそのものが二重・三重構造になっている
- 内窓(二重窓):既存窓の内側に新たに窓を追加する
複層ガラスに交換する場合、ガラスの厚みが違うため専用のサッシかアタッチメントが必要になります。 ただしサッシ交換は費用が高く、アタッチメントの場合は手軽な反面、結露が発生しやすいデメリットもあります。
マンションでも内窓の設置はできる
マンションにおいて、窓は共用部分にあたるためリフォームが難しいケースが多いですが、内窓なら専有部分と見なされるため設置が可能です。
内窓は、壁を壊したり、今ある窓枠を外したりする必要がないため、短時間でリフォームできるのもメリットです。
また、気密性の高いマンションでは結露を軽減でき、断熱効果もアップします。 こうした点から、内窓設置はマンションにもおすすめといえます。
ただし、管理組合によってリフォームに関する基準が異なるため、事前に管理規約を確認しておくことが重要です。
内窓設置の費用と補助金について
ここからは、内窓設置にかかる費用と、活用できる補助金制度について詳しく見ていきます。
内窓設置の費用
内窓の設置費用は、窓のサイズによって変わります。
一般的な目安は以下の通りです。
- 小窓:4万~10万円程度
- 中窓:小窓よりやや高額
- 大窓:小窓の約3倍、最大30万円近くかかることも
また、防音や断熱性を高めるなら、家全体の窓に内窓を取り付けると効果が高まります。
複数窓の同時施工は、工事費用が抑えられるだけでなく、業者によっては割引対象になることもあるため、見積もり時に相談してみましょう。
補助金を積極的に活用しよう
すべての窓に内窓を設置するのであれば、補助金を積極的に活用するのがおすすめです。
全国共通で利用できる補助金制度には、たとえば、
- 「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」
- 「次世代省エネ建材支援事業」
などがあり、毎年秋頃まで申請を受け付けています。
また、各自治体でも独自の補助金制度を実施している場合があるため、リフォームを依頼する業者に確認してもらうとよいでしょう。
注意:補助金は予算に達した時点で締め切られるため、リフォーム時期が決まったらできるだけ早く自治体に問い合わせることをおすすめします!