オーガニック志向が強い方は、食べるもの、着るものだけでなく、家の素材にも気を遣われているのではないでしょうか。そこまでオーガニック志向が強い方でなくても、アレルギー体質の方や、小さなお子様がいらっしゃる方は、何事においてもできれば自然素材を選択したいという方が多いでしょう。
近年、住まいのリフォームにも自然素材を選択される方がいらっしゃいますが、自然素材のどのような点に魅力があるのでしょうか?この記事では自然素材を使ってリフォームすることのメリットとそれに伴う注意点をご紹介いたします。
どんな自然素材が選ばれている?
まず初めに、どのような自然素材がリフォームに使われているのでしょうか?代表的なものをいくつかご紹介します。
●EM珪藻土
たとえば、塗り壁を自然素材でリフォームする場合、EM珪藻土という天然素材が人気です。「EM」とは有用微生物群のことで100%天然素材の珪藻土です。EM珪藻土の特徴は、調湿機能に優れているので夏は涼しく、冬は暖かい室温を保つことができます。消臭効果もあり、ペットのにおいなどを目立たなくしてくれます。さらに、耐火、自浄、省エネ、遠赤外線効果もあり、天然素材でありながらとても機能性が高い点が魅力です。
●無垢材
フローリングやドアの材質に使われる天然素材で代表的なものは、無垢(むく)材です。無垢材は一般的な合板のものと違い、非常に高い調温機能があります。EM珪藻土と同じく、夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を作り上げてくれるので人気です。
●膠(にかわ)接着剤
リフォームの際、組み立てに使われる接着剤が気になる方も多いでしょう。自然素材の接着剤なら、膠(にかわ)接着剤がおすすめです。膠(にかわ)接着剤とは、有害な化学物質を排除して作られた接着剤で、あまり耳慣れない方も多いと思いますが、じつは1000年もの歴史を持つ素材でもあります。
自然素材を使ったリフォームのメリットは?
次に、自然素材を使ったリフォームのメリットをご紹介します。
●健やかな生活の助けになる
多くの方が魅力を感じているのは、自然素材は有害な化学物質を使用しないという点から、私たちの健康な生活の助けとなる点です。健康な方でも有害な化学物質に日々取り囲まれていたら、将来的に病気になってしまうおそれがあります。できるだけ、自然素材を選択肢してリフォームすることは、健康を考える面でも大きなメリットといえます。
●環境に優しい
先ほど、自然素材の特徴についてご紹介しましたが、多くの自然素材が調温機能に優れているので、エアコンなどの電化製品の使用を抑えることができ、それが省エネにつながります。光熱費を節約しながら環境に配慮した生活を送れる点もメリットの一つです。
自然素材を使ったリフォームのデメリットは?
残念ながら、自然素材を使ったリフォームはメリットばかりではありません。デメリットを理解したうえで、自分にとってバランスのよいリフォームプランを考えるのがよいでしょう。
●費用がかかる
自然素材を使ったリフォームは、一般的な新建材(プラスチックなどを使用して作られた建材)を使ったリフォームに比べて費用がかかる事例が多いです。具体的な価格は、施工内容や素材により変わりますので、自然素材を使ってリフォームする場合は専門業者に相談することをおすすめします。
●メンテナンスが必要
新建材には防腐剤などの化学物質が使われており、それが素材を腐食から守り、耐用年数を伸ばすための大きな助けとなっています。自然素材にはそのような化学物質が配合されていないことから、こまめなメンテナンスを要する素材が多いです。こまめなメンテナンスを行えない場合、せっかく自然素材を使ってリフォームしたにも関わらず、快適な暮らしが遠のいてしまいます。
すべて自然素材を選択するのは難しい?
以上のデメリットからも分かるように、すべて自然素材でリフォームするのはなかなか難しい面もあります。おすすめは、自然素材と新建材を上手に組み合わせながらリフォームする選択です。そうすることで、費用面や完成後のメンテナンス面での負担を軽くすることができます。
このようなリフォームプランを考える場合には一人で悩まず、ぜひ専門業者に相談することをおすすめします。弊社は、あなたのご意向やご希望をしっかりとお聞きしたうえで、最適なリフォームプランをご提案いたします。