一日の疲れを癒やしてくれるお風呂は、家の中で一番の快適な空間にしたいものです。ですが経年劣化などで傷む箇所が多い場所であるだけに、早めのリフォームが必須です。そこで家族に合わせたリフォームのために、どんな方法があるのか気になる費用も合わせて詳しくご紹介します。
お風呂のリフォームの費用相場
お風呂は毎日使用する場所であることから、10年から15年程度でリフォームが必要です。
「お金がかかりそうだから」と先送りすると、浴室以外の場所に水漏れが起きる可能性もあります。そこで知っておきたいお風呂のリフォームにかかる費用を見ていきましょう。
ユニットバスの交換
ユニットバスの交換の場合、費用は50万円から60万円程度が相場です。ユニットバスは浴室まるごとがセットになっているため、壁や床に劣化が見られる場合は交換になります。
費用はユニットバスのグレート、また大きさによって変わります。壁や床に断熱材を入れたり、高級感のある素材を使った壁や水栓にこだわったりすれば価格は上がると考えておきましょう。
ユニットバスから在来工法へ
ユニットバスから在来工法のお風呂にリフォームした場合、費用は65万円から100万円程度が相場です。ユニットバスは価格が安いのがメリットですが、大きさが決まっているため大きな浴槽などは選べません。
在来工法の場合は素材を組み合わせてデザインにこだわったお風呂づくりができることが魅力です。ただし、ユニットバスの処分費用や浴室の基礎を設置する費用が追加でかかります。
在来工法から在来工法へ
在来工法から在来工法へのリフォームの場合、費用は75万円から110万円前後が相場です。在来工法では浴槽だけの交換でも、元の土台を壊す必要があるため費用がかかってしまいます。
ただし今の浴室の大きさをそのままにしたり、広げたりといったリフォームも可能なので、ユニットバスよりは自由なリフォームができるのが魅力です。ただし在来工法でも古い浴室の場合は、全体的に補強が必要になることもあり、その場合は費用も追加で必要となります。
その他、部分リフォーム
お風呂のリフォームを全てするのではなく、必要な部分だけリフォームをする方法なら20万円から30万円前後の費用ですみます。今のお風呂に機能をプラスするリフォームには、以下のような方法があります。
・浴槽を交換する
・シャワーや水栓を交換する
・床や壁に断熱材を入れる
・予約機能や追い焚き機能を新規に設置する
・浴室暖房乾燥機を設置する
予算内でリフォームしたいなど希望がある場合は、部分リフォームで不具合部分だけ補修する方法もおすすめです。
ライフスタイルや家族構成によってプランニングを!
お風呂のリフォームは、寿命だけでなく以下のようなことも考えて節目に合わせたプランニングを考えることも必要です。
・安全に考慮したバリアフリーリフォーム(浴槽の高さ・滑りにくい床材・手すりの設置)
・ランニングコストを考えたリフォーム(お湯の冷めにくい浴槽・温度差が発生しにくいユニットバス素材)
・掃除のしやすいリフォーム(カビやぬめりの発生しにくい素材・自動洗浄つき浴槽)
・家族構成に合わせた浴槽選び(ワイド浴槽・コーナー浴槽)
特に高齢者のいるご家庭では、ヒートショック対策としてお風呂と脱衣所に冷暖房機器を導入するリフォームを考えることが必要です。浴室暖房乾燥機を設置すれば、花粉や梅雨時期の洗濯物問題の解決にもなりますのでおすすめです。
お風呂リフォームでの業者選びのポイント
お風呂リフォームを手掛ける業者は増えており、近年ではホームセンターや家電量販店でも取り扱いが増えています。自分の理想のお風呂リフォームを成功させるためにも、ぜひ以下のことをチェックして業者選びをしましょう。
1.無料見積もりをおこなってくれるか
無料見積もりをおこなってくれる業者から選ぶようにしましょう。お風呂は家ごとに違いがありますので、事前に現地での見積もりが必須です。
価格の安さで選ぶのではなく、複数の業者に見積もりを取り、比較することが大切です。
2.アフターフォローはあるか
アフターフォローがある業者を選びましょう。経験豊富な業者にお願いしても、リフォーム後に不具合が出たり、故障したりすることはあり得ます。
優良な業者であれば、すぐに対応をしてもらえます。見積もりをお願いした時点で確認しておきましょう。
3.丁寧なヒアリング・対応をしてくれるか
どんなお風呂にしたいか、希望を丁寧にヒアリングし、どういった工事になるか説明してくれる業者を選びましょう。
希望があってもできないこと、できることをきちんと教えてくれる業者なら、安心してリフォームをお任せできます。