毎日の生活で使用するトイレは、年を経ると共に壁紙にも見えない汚れが積み重なっていきます。そのため早めに壁紙をリフォームすることが必要です。また臭いや汚れのお悩みを解決する手段として、壁紙のリフォームは比較的費用がかからないのでおすすめです。
そこで壁紙リフォームで注意したいことや、失敗しないためのポイントを詳しくご紹介します。
トイレの壁紙の選び方
トイレの壁紙は「これを使うべき」という決まりはありません。ただ、好きな壁紙を選べばいいというわけでもないため、まずは以下の2つの条件から選ぶようにしましょう。
色や柄で選ぶ
トイレは他の部屋に比べると狭いため、色や柄によっては圧迫感を与えることもあるため注意が必要です。オーソドックスな壁紙として、白やベージュといった淡い色合いの壁紙をすすめられることがほとんどですが、自分の好きな色や柄があるなら相談してみましょう。
ただし、柄によっては貼り合わせで絵柄がずれることもあるため 注意が必要です。また色も原色や派手な色だと落ち着かないので、薄い色を基調とすることをおすすめします。
機能で選ぶ
トイレでよくあるお悩みを解決するために、機能つきの壁紙を選ぶ方法もあります。機能性壁紙には以下の種類があります。
・汚れ防止・抗菌機能
表面にコーティングすることで、水や汚れを浸透させにくくした壁紙です。汚れがつきにくく拭き掃除で簡単にきれいにすることができます。
また抗菌機能つきであれば、雑菌が繁殖しやすい環境のトイレでも菌を抑制してくれるので安心です。
・消臭機能
壁紙の表面に消臭剤が加工されており、トイレの臭いを吸着し消臭してくれます。トイレの環境によって違いがありますが、5年から10年は機能が持続します。
また光触媒で消臭する機能を持った壁紙もあります。こちらの場合は半永久的に効果が続くのが強みです。
・吸放湿機能
トイレ内の湿度の変化に対応し、湿気をコントロールしてくれる壁紙です。
結露やカビの発生が抑えられるため、湿気が多いトイレに悩んでいるならおすすめの壁紙です。
トイレの壁紙選びの注意点
トイレのイメージや使い勝手にも大きく影響するだけに、壁紙は慎重に選びたいものです。
リフォームした後に失敗したとならないためにも、注意したいことを見ていきましょう。
異なる壁紙は、2種類までにする
好きな壁紙を使いたいと考えているなら、欲張らず2種類までにしましょう。できれば1面をポイントにして、3面は同じ壁紙にすると落ち着きます。
また、腰までの高さとそこから上の2つに分けて壁紙を変えるといった方法もあります。
壁は、天井より明るい色の壁紙を選ばない
壁紙を選ぶときについ忘れがちですが、天井の壁紙の色に注意が必要です。壁と天井を同じ壁紙にすれば、境目がなくなるので広く感じられます。
逆に、天井より壁を明るくしてしまうと狭い印象を与えてしまいます。
厚みが薄い・凹凸の少ない壁紙を選ばない
トイレでは、壁に汚れがつくことを前提に壁紙を選ぶようにしましょう。そのため厚みのない壁紙だと水気を吸って劣化が早まることがあります。
また凹凸の少ない壁紙よりは凹凸のあるデザインの方が汚れがつきにくく、ついたとしても落としやすいのでおすすめです。
トイレの壁紙リフォームで失敗しないためのポイント3選
トイレの壁紙リフォームを成功させるためには、どうリフォームしたいのかを事前にまとめておくことも大切です。そこでトイレのリフォームを考えたときに、ぜひ検討したいことを見ていきましょう。
トイレ全体の悩みや、困っていることを考える
経年劣化で壁が汚れてきた、掃除をしても臭いが取れないなど、今トイレに対して持っている悩みや困りごとについてまとめましょう。
掃除をする人、使う人によって困りごとには違いがありますので、家族で意見を出し合いまとめることをおすすめします。
トイレ内で、将来必要となるリフォームを考える
トイレの壁紙のリフォームだけで悩み事が解決することもありますが、毎日使う場所だけに将来的にトイレ全体のリフォームが必要になることもあります。
また、介護が必要になった場合などは、ドアの交換やトイレ自体の広さを変える必要が出てくることもあります。そういった将来必要になるかもしれないリフォームについても考えておきましょう。
壁だけでなく、同時に天井や床、便器などのリフォームも検討する
トイレの壁紙をリフォームした際に、壁に水漏れなどが見つかることもあります。 不具合が出るたびにリフォームしていると結局費用がかさみかねません。また、便器などは耐用年数がありますので、不便に感じていなくても交換が必要になることもあります。
トイレ全体で必要となるリフォームをまとめれば費用を抑えられることもあるため、見積もりの際には業者にきちんと見てもらうようにしましょう。