外部からの視線を遮るエクステリアの一つであるブロック塀ですが、劣化したものは地震で倒壊する危険性が指摘されており、早急な補強が必要だといわれています。ただ、簡単に撤去できるものではないため、どうしたらいいのか悩みますよね。
そこで事前にブロック塀をチェックして、リフォームが必要かどうか判断する方法と、ブロック塀やその他のリフォーム方法について詳しくご紹介します。
ブロック塀の状態を把握する
経年で劣化するブロック塀ですが、リフォームが必要な状態なのかどうかをまずはチェックしましょう。
ブロック塀をリフォームするタイミング
ブロック塀の耐用年数は30年とされています。ただしこれは「基準を満たした設計や施工がされている」ことが前提です。
ブロック塀の耐震基準については、2000年の建築基準法で改正されていますが、2000年以前に設置したブロック塀は基準が満たされていない可能性があります。また2000年以降に設置したブロック塀でも、一度点検してみることをおすすめします。
自分でできるブロック塀の点検
ブロック塀の点検は、業者にお願いすることも可能ですが、まずは自分の目でチェックしてみましょう。
1.塀の高さは地面から2.2m以下か
2.塀の厚みはあるか(高さ2m以下の場合は10cm以上、2mを超えている場合は15cm以上)
3.塀の高さが1.2m以上ある場合には控え壁(ブロック塀に対して直角に設置する補助的な壁)が3.4m以内ごとに設置されているか(控え壁は塀の高さの5分の1以上が必要)
4.基礎があるかどうか(高さが1.2m以上の場合には基礎の根入れは30cm以上の深さが必要)
5.傾きやひび割れなどはないか
参考:国土交通省「建築物の既設の塀の安全点検について」
これに加え、塀の内部に鉄筋が入っているかどうかも重要です。ただし鉄筋や基礎については専門家に依頼して確認してもらう必要があります。
ブロック塀の特徴
ブロック塀をそのまま新しいブロック塀にリフォームする場合の、メリットやデメリットについて見ていきましょう。
メリット
ブロック塀のメリットは、安価で目隠し効果が高いことです。
ブロック塀のデザインも多彩なものが出てきており、色々な組み合わせが可能です。
デメリット
コンクリートで作られたブロック塀は、通気性が悪く、高くすると圧迫感が増すことがデメリットです。
さらに経年劣化でひび割れしやすく、地震や台風などで倒壊や破損する危険性が高まります。
ブロック塀のリフォームと費用相場
ブロック塀をリフォーム・補修した場合、費用はどれぐらいが相場なのかを見ていきましょう。
撤去してブロック塀を新設
古いブロック塀を撤去して新しく新設した場合、かかる費用は1m四方あたり10万円から15万円が相場です。
撤去する費用の他、基礎を入れて土を埋める費用、モルタルや鉄筋を入れる費用も含まれています。また、ブロック塀をデザイン性の高い化粧ブロックにした場合には、普通ブロックよりも価格が上がる点にも注意が必要です。
ブロック塀を補修
ブロック塀の一部のひび割れだけを補修する場合の費用は、1m四方で2万円から3万円が相場です。
ひび割れが3~4mmと浅い場合は自分で補修剤を塗ることも可能です。ですが、ひび割れや汚れがひどい場合はプロに依頼して高圧洗浄してもらい、補修工事をしてもらうことも考えましょう。
ブロック塀以外のリフォーム
見た目が重く、通気性が良くないブロック塀を、他のエクステリアに変更するリフォームもおすすめです。
・レンガ塀にリフォーム
レンガ塀は、ブロック塀と同じく高い目隠し効果があり、色やデザインが豊富なレンガを使ったリフォームです。ただし工期が長く費用が高めであること、倒壊する危険性があることがデメリットです。
・フェンスへのリフォーム
ブロック塀を基礎に使い、目隠し効果のあるアルミやスチールメッシュ、人工樹脂のフェンスを取り付けるリフォームです。通気性があり、明るく開放的なのがメリットですが、強風で破損する可能性があります。
まとめ
安価でしっかり目隠しをしてくれるブロック塀ですが、日差しや風雨で劣化しやすく、地震や台風といった災害で破損や倒壊する危険性が高いため、定期的な点検が必要です。見た目にこだわるなら、リフォームのタイミングで新しくする、別の塀を設置することも考えましょう。
予算やご希望に合わせたプランをご提供させていただきますので、ぜひ一度くらいす住建にご相談ください。