「階段で足をすべらせて怖い思いをした」「階段が痛んできて怪我をしそう」など、使い勝手が悪いと感じたことはないでしょうか。毎日使うだけに、階段のリフォームは早めに考えたいものです。
そこで、階段のリフォームにはどういったものがあるのか、悩み別のおすすめリフォームや費用の相場について詳しくご紹介します。
まずは知りたい!階段のキホン
階段のリフォームをする前に、まずは知っておくべき基本を確認しましょう。
階段は安全面や上り下りのしやすさといったことを配慮するために、規定のサイズが法律で定められているため、階段自体の位置や大きさを変えることができません。それを念頭に置いた上で、可能なリフォームを考えていきましょう。
階段の主な種類4つ
まずは基本となる階段の種類について見ていきましょう。
・直線階段
下から上まで真っ直ぐ1本の道筋で作られた階段です。シンプルな造りですが、足を踏み外すと下まで落下する危険性があります。
・かね折れ階段
90度で折り返し、踊り場が途中にある階段のことです。L字に曲がるスペースが必要となるため、ある程度広さがあることが設置の条件となります。
・折り返し階段
途中で180度折り返す形になっている階段です。かね折れ階段より落下時のリスクが少なくなります。階段の段数を増やすことができるため、傾斜が緩やかになるメリットがあります。
・カーブ階段
曲線をつけた階段のことです。踏み面を広く取ることができるため、登りやすいのがメリットです。また空間を柔らかく演出する効果もあります。
より安全性の高い階段はどれ?
安全性を重視すると、カーブ階段や折り返し階段がおすすめですが、現状の階段から大きく変更するリフォームは費用に加え、工事期間も長く必要です。また勾配を緩くする、階段の幅を広げるといったリフォームをすると、階段の上り下りに時間がかかり、かえって負担がかかることもあります。
今の階段でどこが危ないか、使っていて不便を感じるのはどこか、はっきりさせてからリフォームの方法を考えることをおすすめします。
リフォーム内容と相場を確認
階段のリフォームは、大がかりなかけ替えから部分的なリフォームまで多岐にわたります。
ここではそれぞれのリフォーム方法とかかる費用の相場を詳しく見ていきましょう。
手すりの設置・補修
階段に手すりを設置するリフォームの場合、費用の相場は8万円から20万円程度です。費用は、壁に直接手すりを設置するか階段に設置するか、また階段の形状で変わります。
万が一階段から落ちた時の支えになるため、円形で太さがある握りやすい形状の手すりを設置するのがおすすめです。握った際に指が軽く触れる直径2.8cmから3.5cmの太さがよいとされています。
すべり止めの設置
階段をすべりにくくするリフォームは、すべり止めシートの設置で5,000円から1万円、床材そのものの変更で20万円から30万円程度が相場です。すべり止めシートはホームセンターで購入して自分で張り付ければ材料費だけですみます。
ただ、階段の設置から何年も経っている場合は、床材がすり減り劣化している可能性もあるため、専門家に現状をチェックしてもらうといいでしょう。
段差を緩やかにする
階段の1段の高さを低くすることで、段差を緩やかにするリフォームでは、費用は20万円から30万円が相場です。既存の階段をそのまま使うことができますが、一番下の段が高くなるため階段を1段追加する必要があります。
スペースがない場合は元の階段を撤去して作り直すことになりますが、この場合は階段の形状でかかる費用が変わり、解体費用も必要なので40万円から50万円が相場です。
照明を増やす
今ある階段の照明だけでは、夜が暗くて危ないという場合には、照明を増やしましょう。
階段に照明を追加する場合、設置する場所や照明の種類によって費用は変わります。乾電池式やコンセントに差し込むフットライトなら5,000円程度ですが、配線工事が必要な壁付けの照明や、コンセントの増設をする場合には、工賃込みで2万円~5万円かかることもあります。
活用できる補助金
階段リフォームで、手すりの設置と段差の解消工事の場合は、介護保険の補助金が利用できる可能性があります。また自治体でバリアフリーリフォームに補助金を支給していることもあり、この場合はフットライトの設置や床材の変更なども含まれます。
リフォームの前に補助金制度を確認するようにしましょう。
オシャレな雰囲気は素材と色で決まる
階段はただ上り下りするだけのものではありません。階段のリフォームで、室内に明るさを取り入れたり、オシャレなデザインで家の雰囲気をがらりと変えたりといったことも可能です。
今の階段が使いづらい、家の雰囲気に合わないと感じているなら、ぜひくらいす住建にお問い合わせください。ご希望に合わせたデザインを多数取りそろえご紹介させていただきます。