日差しや風雨にさらされている屋根や外壁は、定期的な塗装が必要ですが、どの色を塗ればいいのか悩んでしまいますよね。屋根の色と家の外壁を合わせることも大切ですが、どの色を選ぶかによって家全体の印象も変わってきます。そこで屋根と外壁の塗装の前に、考えておきたい色や配色について詳しくご紹介します。
屋根の人気色
屋根は実際に目にすることは少ない場所ですが、家全体で見ると占める範囲が広く、家全体のイメージを左右します。また常に日光や雨や風にさらされていることから色褪せや汚れが気になる場所なので、それをふまえた上で色を決めることが大切です。まずは屋根の塗装でよく選ばれる人気の色を見ていきましょう。
ブラウン
屋根の塗装でよく選ばれているのがブラウンです。濃い色から薄い色まで様々な色があることに加え、外壁がどんな色であっても合わせやすいことから人気があります。洋風の戸建てであれば、ブラウンを選べばまず間違いありません。もちろん和風の家でもブラウンは合うので、屋根の色に悩んでいるならブラウンをおすすめします。
グレー
ブラウンと並んで人気が高いのがグレーです。こちらもブラウンと同じく濃い色から薄い色までバリエーションが豊富で、どんな外壁の色とも相性がいいので選ばれています。屋根には日光をさえぎる役目もあるため、白や黒を屋根の色に考える方も少なくありません。ですが、屋根を白にすると汚れが目立ちやすくなるのがデメリットです。一方汚れが目立ちにくいというメリットのあるブラックの場合、太陽光を吸収しやすいため家の中の温度が上がりやすくなるデメリットがあります。そのため、白と黒の短所をカバーするグレーに人気が集まっています。
ブラック
屋根瓦に多い色であることから、ブラックも屋根塗装で多く選ばれる人気色のひとつです。外壁のどんな色でも合うこと、重厚感があり落ち着いた雰囲気の家にすることができることから選ばれています。ただ、濃い黒の場合、太陽の熱を吸収してしまうため、屋根の劣化が早まることに加え、家の中の温度が上がってしまう可能性があります。そのためブラックでも薄い色やブルーブラックといった色味が多く選ばれています。
グリーン
屋根の色で人気が上昇している色のひとつがグリーンです。洋風の家に多く使われている色ですが、汚れが目立ちにくいことや外壁の色を選ばないことから新築の家で取り入れているところが増えてきています。サッシや雨戸、雨樋でブラウンの塗装をした場合、グリーンを屋根色にすると自然色の組み合わせで相性がいいこともメリットです。グリーンでも薄い色を選ぶと、汚れが目立ってしまうので屋根に塗装するなら暗色系を選ぶのがおすすめです。
外壁の人気色
外壁は目に入る範囲が広いため、屋根との色のバランスを考えることも必要です。ただ、次に塗装をするまである程度長期間変わることがないことも考慮しなければいけません。そこで外壁塗装で人気のある色を見ていきましょう。
ベージュ
外壁で人気が高いのがベージュです。白よりも少し黄色みがかった色で、ナチュラルな雰囲気であることに加え、多くの住宅で使われている色でもあります。白よりも温もりを感じられる色であきないということに加え、「汚れが目立ちにくい」こともベージュが選ばれる理由となっています。屋根と同じく外壁も日差しや雨風の影響を受ける場所ですが、外壁の場合は土埃や排気ガス、黄砂といった汚れが多く付着します。これらの汚れは薄茶色や黄土色なのでベージュの外壁だと付着しても目立ちません。そのため業者からもよくおすすめされる色となっています。
ホワイト
汚れが目立ちやすいというデメリットがありますが、色々な色との組み合わせがしやすく、屋根の色を選ばないことからホワイトも人気です。白は熱をはね返すため、室内の温度上昇を防ぐ効果が期待できます。外壁は日光で劣化しやすいため、汚れがつきにくい塗料を表面に塗りホワイトの外壁にする方法もあります。またホワイト一色ではなく他の色と組み合わせる、日光が一番当たる場所だけをホワイトにし、他の面は別の色にするといった方法もあります。
グレー
ベージュと同じく中間色であることから汚れが目立ちにくいため、人気があるのがグレーです。また落ち着いた色味なので、シックな外観にしたい時におすすめの色です。薄いグレーであれば明るい印象になります。グレーとホワイトのツートンカラーの外壁にするのもおしゃれです。
ブラウン
落ち着いた色味で人気があるのがブラウンです。自然色なので庭の緑とのコントラストも良く、高級感あふれる雰囲気になります。淡いブラウンだと温かみのある雰囲気にすることができます。シックな外壁にしたい場合は濃いブラウンがおすすめですが、ブラウンは色のバリエーションが多く、実際に仕上がりを見てみると思った色ではなかったということもあるため注意が必要です。
相性のいい屋根と外壁の配色
屋根と外壁の塗装では、バランスの良い組み合わせで色を選ぶ方法もあります。そこでおすすめの組み合わせを3つご紹介します。
グレーとベージュ
汚れが目立ちにくいグレーの屋根とベージュの外壁組み合わせは、塗装業者からもおすすめされることの多い組み合わせです。屋根と外壁は、次に塗り替えるまで10年程度はそのままなので、見飽きないことと汚れや日光、雨風での劣化を遅らせることが大切です。その点中間色であるグレーとアイボリーは最適といえます。また目立たない色なので、周りの景観になじむことも強みです。
ブラックとブラウン
重厚感があるブラックを屋根に使い、落ち着いた雰囲気になるブラウンを外壁に使う組み合わせも人気です。昔から屋根瓦で使われることも多かったことから、ブラックを屋根色に採用する人は多いです。また暗色系を屋根に使うことで、安定感のある見た目にすることができます。ブラックとブラウンのどちらも暗色系にする場合、目立ちにくい家になるメリットがありますが、汚れが目立ちやすくなるため表面に汚れがつきにくい塗料を使用することも考えましょう。
グリーンとアイボリー
洋風の家に合うグリーンの屋根と、アイボリーの外壁の組み合わせも人気があります。どちらも自然色なので優しい雰囲気でありながらおしゃれに見せることができます。外壁をレンガにした場合にもグリーンを組み合わせることが多く、ナチュラル風やカントリー風の家にしたいと考えているならおすすめです。ただし屋根のグリーンを原色にしてしまうと浮いてしまうこともあるため、色味には注意が必要です。
色選びの際に注意するポイント
屋根や外壁の色は、何色にしなければいけないという決まりはありません。好きな色を選んでもいいですし、他の家とは違う個性的な色を塗ることも問題ありません。ただ、一度塗装すると塗り直すことは難しいため、色選びは慎重に考える必要があります。そこで屋根や外壁の色選びで注意したいことを4つご紹介します。
色見本だけで選ばない
屋根や外壁の塗装は、見本だけで選ばないようにしましょう。見本は小さいことに加え、印刷されているため色味が濃く見えます。実際に塗装すると面積が広くなるため、見本よりも明るく見えてしまいます。また最近ではパソコンで屋根と外壁の塗装の組み合わせパターンをシミュレーションで業者が見せてくれることも多いのですが、この場合もモニターにより色味が変わって見えます。そのためあくまでも参考にとどめておくのが無難です。
太陽光の下で確認する
色見本の中には、実際に屋根や外壁に色を塗ったカットサンプルがありますので、太陽光の下で見比べることをおすすめします。屋根や外壁の塗装は見本より明るく見えることに加え、太陽光の当たり方でも色味が違って見えるためです。また業者が実際に塗った施工写真を見せてもらうのも参考になります。
周りの景観を考慮する
お住まいの地域に「景観法」が定められていないか事前に確認することも大切です。周りの景観を守るために、屋根や外壁の色が自治体によって定められているのが景観法です。この場合、好きな色で塗装ができない可能性があります。また住宅街の場合、他の家の屋根や外壁の色と極端に違う個性的な色を選ぶと浮いてしまうこともありますので、事前に周りの家を見て回ることをおすすめします。
塗装前に試し塗りをする
業者によっては事前に試し塗りをしてくれるところもあるので、お願いしてみることをおすすめします。ただ、自分の家に直接塗ってもらうことになるため、塗装をお願いする業者を決めた後でないとお願いするのは難しいです。それでも全部塗り終わってから失敗に気がつくよりはいいので、事前に試し塗りをしてもらえるかどうか見積もりの時に確認しておくことをおすすめします。
豊富な知識と経験を持つ業者に依頼しよう
屋根と外壁の色選びは、家の雰囲気を決めるために重要です。ただ好きな色を選べばいいという訳ではなく、劣化や汚れへの対策、周りの家との調和や景観も考える必要があります。色選びを失敗しないためにも、塗装の実績と知識が豊富な信頼できる業者選びが大切です。地元に密着したリフォーム工事を行っているくらいす住建なら、豊富な実績から家に合った色選びのアドバイスをしてもらえるので安心です。ぜひお気軽にご相談ください。