キッチンは住宅設備の中では使用頻度が高い分、定期的なリフォームが必要です。
予算に限りがあるので、できるだけリフォーム費用を抑えたい方も多いでしょう。
キッチンリフォームは部分的なものであれば10万円台からできる工事もあります。
今回は、10万円台でできるキッチンリフォームの内容やキッチンリフォームの相場、キッチンリフォームを安く済ませるポイントなどを解説します。
キッチンリフォームを検討している方は、参考にしてください。
10万円台でできるキッチンリフォーム4選
0万円台で行えるキッチンリフォームは、以下の4種類です。
●ビルトインコンロの交換
●床材や壁材の一部交換
●水栓や蛇口の交換
●レンジフードの交換
10万円台の予算ではキッチン全体のリフォームは難しいですが、傷みやすい設備の部分交換は可能です。
4つのリフォーム方法を詳しく見ていきましょう。
ビルトインコンロの交換
コンロはキッチンの設備の中でも使用頻度が高く、10~15年でコンロの一部が寿命を迎えるケースも多いです。
特にビルトインコンロは、複数口のコンロのうち一つがダメになっても部分交換ができないので、全体交換となります。
ビルトインコンロの交換費用は、本体の代金に工賃を加えて計算します。
ビルトインコンロの価格帯はベーシックなモデルなら10万円未満、多機能な高モデルでも15万前後が相場です。
工賃を加えても10万円台でリフォームできます。
床材や壁材の一部交換
キッチンの床材や壁材は、油汚れや水汚れが蓄積しやすい場所です。
床材や壁材は部分交換が可能なので、予算を決めておけば柔軟にリフォームに対応できるでしょう。
また、床材や壁材は年々技術が進歩しており、水汚れ・油汚れに強い素材も盛んに開発されています。
こまめに掃除をしているが汚れが落ちなくなってきたという場合は、部分的な交換なら、10万円台で十分なリフォームが可能です。
水栓や蛇口の交換
コンロ以上に使用頻度が高い設備なので、10年前後で寿命を迎えるケースも珍しくありません。
水栓や蛇口の交換費用は、部品代と工賃です。
値段は3万~5万円が相場なので、10万円以内で交換できます。
なお、キッチンシンク(流し台)が単独で交換できる場合は、種類を選べばキッチンシンクと水栓や蛇口を併せてリフォームしても10万円台で収まります。
キッチンシンクも経年と共に傷がついて汚れが落ちにくくなるので、定期的な交換が必要です。
レンジフードの交換
レンジフードは、油汚れが付着しやすい場所です。
定期的な掃除を行なっていても、経年と共に油汚れが落ちなくなり、カビが発生しやすくなるケースもあります。
また、換気扇の部品が劣化して音がうるさくなりがちです。
レンジフードはいろいろな種類がありますが、最もスタンダードなブーツ型ならば工事費を含めて10万円台でリフォームが可能です。
スリム型やフラット型なども型落ち品などを選べば、10万円台で交換が可能なケースもあります。
2023年最新のキッチンリフォーム費用の相場
キッチンリフォームの費用相場は年ごとに変わっていきます。
近年は、物価高の影響でリフォーム費用も値上がり傾向がありますが、キッチンリフォームの相場はどのくらいなのでしょうか?
相場を知って、予算の目安を立てましょう。
キッチンリフォームの費用は製品の値段と工賃の合計で出す
キッチンリフォームの費用は、製品の値段と工賃の合計で出します。
弊社では、システムキッチンは1台 280,000円〜ご用意しております。
メーカーによっても金額は異なりますので、詳細はお問い合わせください。
また、キッチンを丸ごと交換する場合はこの値段に工賃を足したものになります。
ビルトインコンロやレンジフードなどの部分交換の場合は、本体価格が10万円未満の者であっても、工賃を含めると10万円以上になるケースが大半です。
複数の業者を比較検討する場合、ホームページなどに記載してある費用が製品の値段だけなのか製品と工事費込みの値段なのかしっかりと確かめましょう。
そうでないと、見積もりを出してもらったときに、予想していた金額よりずっと高額になり、予算内に収まらない場合もあります。
大規模なキッチンリフォームは150万円以上かかる場合も
キッチンに限らず、大がかりなリフォームほど費用は嵩んでいきます。
製品の値段はもちろんのこと、必要な工事の種類も増えて工賃も上がっていくためです。
たとえば、システムキッチンを取り替えたうえで床材と壁紙も貼り替えた場合や、I型キッチンをL型キッチンに変えた場合などが該当します。
キッチンの位置そのものを変えるリフォームの場合は、配管工事も必要になるので200万円以上の費用がかかることもあるでしょう。
築年数が経った家の昔ながらのキッチンでは、部分的なリフォームでは使い勝手がさほど変わらない場合もあります。
少々高めの費用をかけても大規模なリフォームをしたほうが長期間快適に使えるケースも多いので、よく考えてリフォームの種類やかける費用を決めてください。
キッチンの費用を抑えようとやりがちな失敗と予防策
キッチンの費用はできるだけ抑えたいものですが、あまり費用にこだわり過ぎると思わぬ失敗をしてしまう場合もあります。ここでは、費用を抑えることにこだわり過ぎると起りがちな失敗や、その予防方法を紹介します。
やみくもに費用を抑えようとするとやってしまいがちな失敗
リフォーム費用をやみくもに抑えようとすると、リフォームの目的を忘れがちです。
たとえば、ビルトインコンロの交換で1万円安くなるからといって必要な機能や欲しい機能を搭載していないコンロを選んでしまう場合などが考えられます。
必要な機能が搭載されていない設備は使いにくく、リフォームしても不満が残るでしょう。
また、価格が高い製品ほど耐久性が高い傾向です。
製品の性能を見ずに値段だけで選ぶと、すぐに再リフォームが必要になるかもしれません。
頻繁にリフォームするほうが一回のリフォームに費用をかけるよりも、最終的に高くつくケースが多いでしょう。
キッチンリフォームの失敗を防ぐための方法
キッチンリフォームの失敗を防ぐには、リフォームの目的を明確にしましょう。
たとえば、壁紙を貼り替えるリフォームをする場合は、張り替えが必要な理由や必要な機能をはっきりさせておけば、予算も含めて総合的に判断できるでしょう。
そうすれば、リフォームの結果に満足できる可能性が高くなります。
施主側で調べることも大切ですが、気になることがあればリフォーム業者にも積極的に相談しましょう。
リフォーム業者に質問すれば、あなたの自宅のキッチンを見た上で的確に回答してくれます。
キッチンリフォームを安く済ませるポイント
最後に、キッチンのリフォームを安く済ませるポイントを解説するので、参考にしてください。
うまくいけばリフォーム費用を節約できます。
設備のグレードを下げる
最新かつ高機能の設備は、値段が高めです。
必要最低限の機能がついたシンプルな設備を選ぶ、もしくは型落ち品を選ぶとキッチンの設備費用を抑えられます。
たとえば、2~3年前の製品ならば、同じ種類の最新の設備より2~3割安いケースがあります。
ただし、あまりグレードを下げると不満が残るかもしれません。値段が安いからといってグレードを下げすぎず、最低限必要な機能がついた設備を選びましょう。
キッチンの位置はそのままでリフォームする
キッチンの位置を変えたり形を変更したりするリフォームは、配管工事が必要です。
現在のキッチンの位置や形を変えたい場合を除いて、キッチンの位置と形はそのままでリフォームしたほうがよいでしょう。
そうすれば、配管工事の費用がかからない分、リフォーム費用を抑えられます。
相見積もりを利用する
相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取る方法です。
現在は相見積もり歓迎業者も増えたので、積極的に利用してみましょう。
相見積もりを利用すれば、地域の相場もわかります。また、値下げ交渉の武器としても使えます。
見積もりが明確でわかりやすい業者は信用できます。
このほか、費用が高すぎるのはもちろんのこと、異様に安い業者も依頼はやめておきましょう。
費用が相場から外れている場合は、本来必要な工事を省いているなどのなんらかの問題がある可能性があります。
まとめ
キッチンリフォームは部分的なものならば、10万円台でも十分可能です。
キッチンは使用頻度が高い設備とそれほどでもない設備で寿命に差があることも多く、寿命がきた設備から時間差で交換していけば、一度にまとまった費用をかけずにすむでしょう。
ただし、あまり費用を抑えすぎると不満が残ります。
リフォームする目的を優先してください。
業者選びで迷っている方や、10万円台でできるキッチンリフォームの内容をより詳しく知りたい方は、お気軽に弊社までご相談ください。
Qどんなキッチンでも位置を変えるリフォームは可能ですか?
Aマンションなど集合住宅では位置を変えることができない場合もあります。
Qキッチンをリフォームするときは家を移る必要はありますか?
Aキッチンリフォームでは、家を移る必要はありません。